しつけのこと、ハーネス嫌いについて
台風も過ぎ、真夏のような日が続いてますね。……的な時候の挨拶ができるとオトナな雰囲気が出て良いですよね。ブログの書き出しがそんな感じのひとを見るにつけ、「さては大人だな……」とおもっています。暇か。
可愛いね キミのお尻は ∞(無限大)(一句詠んでみた)
つうことで、ブリスケ太郎先生のしつけについて本気出して考えてみた続きです。毎度のことですが、やたら長くなってしまったので、しつけについて興味があるとか、うちの犬も首輪を嫌がるんだよとか、ブリスケ先生のことが大好きだとか、そういう方だけどうぞ。あんまりいなさそうだけど
鰤はもうすぐ五ヵ月、人間でいうと、もうすぐ五歳くらいなので、息子とちょうど同じ年頃です。もうすぐ抜かされちゃうね、と云ったら、そしたら俺はおにいちゃんじゃなくなるから、もういろいろ我慢しねえ。って云ってました。お、おう……。
きみもよくいろいろ我慢しててえらいね
さて、ブリスケバン刑事先生のいちばんの困りポイント、ハーネスの装着について本気出して考えてみました。
まず経過について振り返ってみます。
このブログを見返したところ、4/14の咬む話の中では特に書かれておらず、4/17のお散歩の話題では「付けようとすると嫌がる」と書かれているので、まあこのあたりから咬みだしたのでしょう(完全に他人事みたいに書いてますが、記憶力があほほどないので、ほぼ他人事です)。……つーことは、一ヶ月近くもこんなことしてるんですね……ハァ……
いつもこのサンダルで散歩に行くので、早くもこの形に日焼け跡が付きました。早いよ。。。
先日も書きましたが、最初のうちは逃げるだけで咬んだりはしてませんでした。しかし逃げても追いかけて、むりやり装着するため、最初は「ハーネスを付けること」だけが嫌だったのに、次第に「嫌なことを無理強いされる」「身体を押さえられる」みたいなことが嫌になっていって、防衛心から咬むようになったようにおもわれます。
いろいろな本を読むと、咬むのはエネルギーが余ってるからだ、目一杯散歩をさせてエネルギーを発散させましょう、などと書いてありますが、鰤のお散歩解禁日は実は明日です。かれこれ数週間、ほぼ毎日、朝晩30~90分のお散歩に繰り出していますが、実はまだ解禁日前なのです。※よいこは真似をしないでください
なので、部屋で激しく引っ張りっこをして興奮させ、全速力で部屋をグルグルグルグル周りつづける遊び(ソファから激しくダイビングもします)(これはホントにすごい。信じられない機敏さと体力)などで疲れさせていますが、目一杯やってどれだけゼエゼエ云ってても、ハーネスを付けようとすると、やっぱり全力で咬みにきます。
ならばもっと疲れさせてやろう! とおもうのですが、わたしも仕事の前の少ない時間を捻出しているわけで、これに時間をかけるほど散歩の時間が減るわけですし、いらいらしてきて、つい無理やりガッと装着してしまいます(傷を増やしながら)。
ていうかたぶん、咬む余力が残ってないくらい疲れてたら、散歩に出ても一歩も歩けないとおもいます。なにせ大好物のおやつを無視しても咬みにくるくらいですから……
というわけで、どうしても咬むので、咬まれないことは考えないようにして、いかに装着させるか、です。
先生、鼻の穴に砂利がスポッとハマってますよ!
さて、疲弊させるという方法以外で、飼い主の取れる行動は、現在のところ4つほど思いつきますので、順に考えてみましょう。
①興奮させないようにしてササッと手早く、毅然とした態度で付ける
これは犬が嫌がることをするときのリーダーっぽいやり方です。「これからやるぞ~」みたいな大げさな雰囲気を作らず、素知らぬ顔でささっとやってしまう。病院で獣医が爪切るときにこの方式でやってました。二人がかりでしたが。
何度か試したところ、うまくいくときもあればいかないときもあります。いくときはどういうときかというと、わたしの手のものすごく痛いポイントにたまたま歯が当たらなかったとき、ただそれだけです。運です。たぶんコツもあるんでしょうが、わたしにはわかりません(キッパリ)
メリットは短時間で済むこと。鰤にとってもいやな時間は短く、その分お散歩時間が長い。あと、この人には逆らえない、逆らっても無駄だとおもわせられる……のか? おもわせていいのか? よくわかりません。どんなに嫌がっても結局着けるんだということを知らしめることはできるのかも。一ヶ月嫌がりっぱなしですが。
ヘチマがお気に入りです。……あれ? 昨日のリストにへちま入れ忘れてるな……ネットで買ったものしか明細が残ってないから値段わかんないんだよね
デメリットは、とにかくブリスケ先生が気の毒。無理やり身体を押さえて嫌がることをするわけですから、やっぱり嫌な気持ちになります。なんか体罰を与えてるみたいで、やるたびにどんどん嫌われそうだし。培われつつある信頼関係がガラガラ崩れていく気がします。
そしてなんといっても傷だらけになる。いや、セーフティグローブとかいう手袋買おうとおもったんですが、5,000円とか普通にするし……ずっと使うものじゃない(希望)とおもうと、なかなか……
まあ、これで咬むのがなおるんなら買うけど、根本的な解決になるわけでもないし、買っていません。最近は傷では飽き足らず、骨に直撃→ぼっこり腫れる、腕に直撃→でっかい青あざ、などもできています。家主に「メンヘラみたいだね、その手」って云われました。マジでそうおもいます。
②ハーネスが怖くないということをゆっくりやさしく丁寧に教える
こちらも試しました。たぶん、ほめほめトレーニング系だとこっちを推奨するんじゃないかなあ。具体的には、めっちゃ遊んでご機嫌にしてから、やおらにハーネスを取り出す→逃げるので、追いかけず、近くにそっと置いておく、ハーネスで身体を撫でる、ハーネスと二人きりにさせる(お見合いか)、などを繰り返します。装着しようとして鰤が咬んだら「あーっ」と叫ぶと咬むのを止めるので、しばらく無視。また遊ぶ、ハーネスゆっくり近づける、おやつ、咬んだら叫んで無視、を繰り返し、途中でいっぱい撫でたり、にぼし食わせたりします。ハーネスはこわくないよ、たのしいよ、付けるのも楽しいし、そのあとのお散歩もたのしいよ、とコツコツ教えていくわけです。で、休みの日にだいたい2時間くらいかけましたが、最後はやっぱり咬まれました。まあ、①よりは咬まれませんし、鰤としても不快感は少ないかなとおもいますが……あんだけ時間かけても咬むんだったら、コストパフォーマンスわるくね? とおもいました。最後まで咬まれずにできるならいいけどさ……。あと仕事の日はさすがにできません。毎日これを続ければ改善される気もしますが、で、できない……いろんな意味で。
③ハーフチョークなど、首輪やハーネス以外のものにしてみる
ネットのQ&Aに「首輪を嫌がります、どうしたらいいでしょう」みたいのが載ってて、その回答でこれの存在を知りました。推奨している、しつけ訓練学校の先生がいるようです。が、あれこれ読むと、わたしは好きになれません。着けるのは楽そうだし、訓練にはいいかもしれないけど……どうなんでしょう。
ただ、現在のハーネスのような足を通すタイプのものは、足を触られることがストレスになるケースもあり、頭から通しておなかで留めるようなタイプにしたほうがいい、という意見もありました。っていっても爪切りとかするんだし、足触られるのがストレスでないようになるのがいいとおもうんだけど……どうなんでしょう(そればっか)。
なんか人間が「これじゃストレスかな?」「我慢させちゃかわいそう」などと犬の顔色をうかがうのはリーダーとしてダメ、とか仰るトレーナーさんもいるんですけど、うーん……いや、わかりますけど、云いたいことは。そのひとは「抱っこしてはいけません。犬は下位の者の上に乗る習性があります」とか「用がないのに犬を見たり、名前を呼んではいけません。コミュニケーションをとりたいなら、コマンドを入れて褒めるだけでOKです」「訓練時以外で犬に近づいてはいけません。それは下位のものがやることです」みたいな、スゲーんですよ。とにかく、犬の気持ちになってはダメ!っていう。
人間の心理学が犬に当てはまらないというのは、わたしもわかります。少なくともわたしは犬を「我が子」とは思いません。犬は犬です。わたしは飼い主であって親ではない、というのは揺るぎない気持ちです。もちろん、犬のことを「うちの子」といったり自分のことを「鰤のママ」みたいに云うことが悪いとか間違いだともおもいません。好みの問題であって、みんな好きにすればいいとおもってます。そもそも犬との関係性について何が間違いかなんて判らないし。
書いててぐちゃぐちゃしてきましたが、わたしは中途半端なんですよね。鰤の母として「うちの子」という接し方ができるでもなく、リーダーとして毅然としたアプローチもできない。思考的、論理的でありながら、抽象的で感傷的なのです。だから一貫したしつけができない。これはすごい問題だとおもいます。
わたしはきみのおかあさんじゃないんだよ。だったらよかったのにね
④散歩に行かない
ネットで同様の相談に対して「そこまでいやがるなら散歩に行かなければいい」と回答されているのを読んで「その発想はなかった!」とおもいました。
飼い主は、散歩は犬のために行く、とおもってしまいがちです。犬が喜ぶから、運動になるから、社会性が身に着くから……でもそれって犬のためなんですかね。わたしは、人間のためだとおもいます。犬が社会性を身に付けられなかったり、肥ったり、ストレスを抱え込んで毎日つまらないのは、わたしが嫌だからお散歩に行ってほしいんです。それは、「あなたのためを思ってるのよ」と云って母親がこどもに受験や習い事を強要するのによく似ています。ほんとうは自分の満足のためだと、わたしはおもいます。お散歩に出て、喜ぶ鰤を見たい。だから一緒にお散歩に行きたい。健康で長生きしてほしい。だから、わたしのために散歩に行ってほしいんだとおもうのです。
……とまあ、つらつら書きましたが、結論は実は出てなくてですね……。ただ、一ヶ月ほど、預かり訓練に行かせるのはアリかなあとは考えています。5/24に、ワクチン接種から一ヶ月経つので狂犬病予防接種をうけて、そのあとになるかとおもいますが。
ひとつだけ、声を大にして云いたいのは、ほんとうは、訓練されるべきはわたしのほうだということです。鰤がどれだけ訓練を受けて、一般的にいわれるところの「いいこ」になったところで、わたしがこんなじゃ意味がないんです。ただ、現在の家庭状況を考えると、鰤にとってそれが一番ストレスがないんじゃないかとおもいました。一ヶ月預けることについて罪悪感は特にないし、不安も疑念もありません。通える範囲の訓練所をチェックし、比較検討のうえ問い合わせもしました。もちろん、預けっぱなしにするわけじゃなく、わたしも可能な限り教室に通うし、勉強もします。鰤ががんばる以上に、わたしもがんばらなくちゃいけないから。
……読み返すと、迷いや不安やストレスがブログから滲み出ていますね。ああー。いかん。強くならなければ。強く、強く、ただひたすらに強く。想うのはそれだけです。